Script Acting Therapy~脚本演技心理療法(2)――なぜ演劇手法なの?

2025年7月29日 05:15
ものすごいハイペースで、研究を進めている、「Script Acting Therapy」(=「脚本演技心理療法」)。
この心理療法、演劇の成分が沢山入った、わくわく楽しい内容になっています。
心理療法って、心の何らかの問題がある方が受ける、と思いがちですが、それは「NO」なんです。
特に、生活に支障がないくらいの悩みはあるけれど、少しもやもやするの……と言う方にも、ぜひ体験してほしいな、と思います。
演劇手法を使う、と言っても、舞台の上に立ってセリフを言うようなことはしません。
演技力は、関係ありません。
毎回テーマを決めます。
例えば、「職場に苦手な人がいる」といったようなお悩みでもOK。
逆に、「ずっと心を苦しめている傷に悩んでいる」と言うお悩みでもOK。
一般的な「心理カウンセリング」は、ご相談者様がカウンセラーに胸の内をとうとうと語って整理をしていただいたり、ヒプノセラピー(潜在意識の中で変えていく)を使うカウンセラーが多くなってきたようですが。
Script Acting Therapy(SAT)では、そのときのテーマに合わせて、その場でセラピスト(私)が短い脚本を作成、それを使って、相談者様と私が演じていく形を取ります。
もちろん、Zoom(オンライン)で行いますので、観客はいません。だから、あなたの心のままに、セリフを読んでいただきます。
とはいえ、セリフを言う前には、ちょっとした遊び(即興演劇で使われるゲーム)で心をほぐしてから行います。
★★★★★★★
さて、中には、こんなご意見も頂戴いたします。
「セリフを言う=ただの朗読」で、効果あるの?
――確かに、セリフを言うだけでは変われません。
でも、ご自分の心に重なるセリフを言ったり、感情を込めて演じたり、セリフを通してご自分の人生と照らし合わせて体感できることはあります。
つまり、「言葉に気持ちを乗せること」がとても重要になってきます。
また、心理学や脳科学の分野でも、「声に出すこと」で感情に整理され、身体にも感情が活性化されることが報告されています。
そして、「本音を言う練習」が、現実の世界にもつながってきます。「役のセリフなのに、自分の心が震えた」という体験をする方もおられますしね。
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すべての人に合うセラピーはありません。
「セリフを言うだけでは変われない」と思ってしまうのも、承知しています。
でも、Script Acting Therapy(SAT)では、「セリフを通して感情を動かし、自分の本音やこれからの人生を変えていく気づき」を得ていけるようになるのです。
Script Acting Therapy(SAT)を受けていく中で、すぐに気づけないことは沢山あります。でも、SATの効果は、数日たった後に感じられたり、ある日突然「ああ、こう言うことだったんだ」と言う気づきをもたらします。
